機械学習を用いた医療画像の効率的な活用手法の確立やその技法の開発をおこなうためには、開発段段階では実際の生体サンプルの切片を作成し、生体画像を取得する必要があります。細胞像を取得するために、昌子浩登・理学部准教授は、2020年３月に納品した感染防止機能付きクリオスタットC M１９５０を用いて、細胞凍結切片の作成を行っています。具体的には、装置を用いて疾患モデルラットの肝臓凍結切片を作成し、その切片をさまざまな手法で染色し、細胞像を撮像しています。撮像した画像に対して機械学習を活用した基礎技術の開発をおこなっています。これまで下記の研究成果を発表しています。

【論文】
1. M.Murakishi, H.Shoji , “Comparative Study of Segmentation Methods of Rat Sinusoidal Network to Evaluate Nonalcoholic Steatohepatitis for Small Number of Medical Samples” J. Biosci. Med. 10, 192-202 (2022).


【書籍（分筆）】
H.Shoji , “Analysis in Three-dimensional Morphologies of Hepatic Microstructures in Hepatic Disease” Multidisciplinary Computational Anatomy (M. Hashizume ed.) Springer, 209-213 (2022).

【国内学会】
1. 村岸真樹, 昌子浩登, “数理指標を用いた肝血管の癌パターン判定法開発” 異分野異業種研究交流会2021，ポスター発表，オンライン開催，2021年11月13日
なお、本発表でベストポスター賞を受賞した。