菅原伸康・教育学部教授が佛教大学との共同研究を実施(科学研究費助成金)
2019.10.16
共同研究 Collaborative Research
菅原伸康・教育学部教授が渡邉照美・佛教大学教育学部准教授と「障がい児者の家族成員の個と関係性のアイデンティティ様態に関する研究」をテーマに、2015年度より共同研究を実施しています。本共同研究は科学研究費助成事業基盤研究(C)(文部科学省・日本学術振興会)に採択され実施しているもので、今年度(2019年度)、最終年度を迎えます。
本共同研究では、障がいを持つ子供(障がい児者)の家族(母親、父親、きょうだい)を対象に、障がい児者の家族であるという経験がライフコース選択に与える影響、なかでも障がい児者家族の個と関係性のアイデンティティの様態について、質的側面・量的側面双方から検討されました。人は困難な出来事に直面した時にアイデンティティを揺るがされますが、障がい児者の家族であるという経験は家族や家族以外の他者、社会・文化の影響を受けつつ共に生きていくことを意味し、障がい児者家族個人のアイデンティティだけでなく、関係性のアイデンティティをも揺るがすことになります。
障がい児者家族相互の影響を加味しながら個と関係性のアイデンティティ態様を示すことで、障がい児者家族にとっては経験の意味への理解が深まり、障がい児者家族をめぐる家族の在り方を考える契機にもなります。また障がい児者の周囲の人々や援助者にとっては障がい児者家族の経験・心理を理解するきっかけとなり、そのことが、障がい児者家族への有効な支援にもつながっていくと考えられます。共同研究の成果は、今年度中に出版が予定されています。
本共同研究では、障がいを持つ子供(障がい児者)の家族(母親、父親、きょうだい)を対象に、障がい児者の家族であるという経験がライフコース選択に与える影響、なかでも障がい児者家族の個と関係性のアイデンティティの様態について、質的側面・量的側面双方から検討されました。人は困難な出来事に直面した時にアイデンティティを揺るがされますが、障がい児者の家族であるという経験は家族や家族以外の他者、社会・文化の影響を受けつつ共に生きていくことを意味し、障がい児者家族個人のアイデンティティだけでなく、関係性のアイデンティティをも揺るがすことになります。
障がい児者家族相互の影響を加味しながら個と関係性のアイデンティティ態様を示すことで、障がい児者家族にとっては経験の意味への理解が深まり、障がい児者家族をめぐる家族の在り方を考える契機にもなります。また障がい児者の周囲の人々や援助者にとっては障がい児者家族の経験・心理を理解するきっかけとなり、そのことが、障がい児者家族への有効な支援にもつながっていくと考えられます。共同研究の成果は、今年度中に出版が予定されています。
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