渡辺拓人・商学部助教による Seventeenth and Eighteenth Century Burney Newspapers Collection を利用した研究
2021.05.19
個人研究 Individual Research
2020年12月より、関西学院大学図書館に Seventeenth and Eighteenth Century Burney Newspapers Collection が導入された。これは、17世紀から18世紀に刊行されたイギリスの初期の新聞や定期刊行物からなる、大英図書館の「バーニー・コレクション」をデジタル化したデータベースである。すでに関西学院大学図書館に導入されている各種データベースに本データベースが加わることで、近代期のイギリスに関わる一次資料へのアクセスがさらに容易となった。
渡辺拓人・商学部助教は、本データベースを活用して近代期の英語研究(特に文法面の変遷)を行っている。これまでの研究では、たとえば15世紀末から17世紀の英語書籍を集めたデータベース Early English Books Online を用いた調査を行ったことがあるが、これに新聞や定期刊行物は含まれておらず、より幅広いジャンルの文献資料からデータを集める必要があった。本データベースにより、当時の新聞や定期刊行物で用いられた英語について多くのデータを収集し、分析することが可能となった。
言うまでもなく本データベースの活用は英語研究に限られない。新聞史や社会史、商業史、経済史、政治史といった種々の歴史研究はもとより、文学や文体の研究など、幅広い研究分野での活用が期待されるだろう。
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