峯岸由治・教育学部教授が現地実行委員長を務める、歴史教育者協議会第74回兵庫大会が、2023年8月9日から2023年8月11日にかけ、西宮聖和キャンパスで開催されました。第74回兵庫大会は、「平和と民主主義を創造する―地域に根ざし人権尊重の社会科教育」をテーマに、記念講演、分科会、地域に学ぶ集い、現地見学（8月12日に神戸市等で実施）が行われ、419名が参加しました。また、韓国、中国の歴史教育研究団体から、メッセージが届けられました。
　記念講演では、「『新しい戦前』を回避するために」と題して、毎日放送ディレクター斉加尚代氏、大阪公立学校教員平井美津子氏が登壇し、教育に対する政治介入の現状を告発し、これからの教育に対する希望を語り合ってくださいました。分科会では、22分科会146本のレポートが報告され、活発な議論が行われました。地域に学ぶ集いでは、11の講座が開かれ、兵庫における平和と民主主義、歴史教育に関する取り組み等が報告されました。現地見学では、宝塚、西宮、神戸に4コースが設定され、フィールドワークが行われました。
　猛暑の中での大会となりましたが、「新たな戦前」にさせない歴史教育、社会科教育実践創出を目指した熱い議論が繰り広げられました。