関西学院大学 研究活動情報

Kwansei Gakuin University Research Activities

角谷和俊・総合政策学部メディア情報学科教授がサイバーエージェントと産学連携を開始 ユーザーの行動履歴を踏まえた簡易地図によるルート推薦をテーマに

2019.06.20

共同研究 Collaborative Research

マスコミ Media Appearance

 角谷和俊・総合政策学部メディア情報学科教授(社会情報学研究センター長)は、株式会社サイバーエージェント(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:藤田晋、東証一部上場:証券コード 4751)における人工知能技術の研究開発組織「AI Lab」と共同研究を開始しました。
 
 スマートフォンの普及によりオンラインとオフラインを横断したユーザーの消費行動が促進されたことで、実店舗において商品・サービスの提供を行う企業では、位置情報を活用したジオターゲティング広告の活用が増加しております。また、ユーザーの閲覧履歴をもとに、興味関心の高い最適な広告クリエイティブを自動的に生成するダイナミッククリエイティブは、クリックやコンバージョンを促進すると注目されており、購買率向上が期待できることから、広告クリエイティブの自動生成や表記手法の開発需要が高まっております。

 このような背景のもと、角谷教授とAI Labは新たに「ユーザーの行動履歴を踏まえた簡易地図によるルート推薦」を研究テーマとし、最適なルート推薦を行うロジックの研究や実装に向け、研究・開発を開始することになりました。
 
 角谷教授は、Webコンテンツ、SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)、デジタル放送など様々なメディアを利用した社会情報基盤とそのアクセス環境を実現するための社会情報サービスの構築手法およびその要素技術を専門分野として、高い実績を挙げています。今回の共同研究では、店舗など目的地までの簡易地図をユーザーの行動履歴を踏まえて自動生成し、ユーザーが閲覧する広告クリエイティブ上へダイナミック表示させることを目指すことになります。地図上に表記するランドマークもユーザーの行動履歴を基に変更することで、ユーザーは広告クリエイティブを閲覧した際に、店舗など目的地まで向かう最適なルートを容易に把握することが可能となり、実店舗への来店数の増加が期待されます。
 
 また、本研究によって得た開発技術および新たな知見は、株式会社サイバーエージェントから提供しているO2O販促プラットフォーム「AIR TRACK」をはじめとした、広告配信プロダクトへの導入を予定しており、O2Oマーケットにおけるデジタル販促の広告効果の向上を図るとともに、集客と購買に繋がるサービスの拡充を目指すものです。

 ※AIR TRACKとは
端末の位置情報を利用して広告を配信するサービスです。位置情報の利用においては、取り扱いに関する目的や取得情報などの注意事項に予め同意を頂いています。
 
 
ユーザー行動履歴にもとづいて、簡易地図を作成 ユーザー行動履歴にもとづいて、簡易地図を作成
ユーザー行動履歴にもとづいて、簡易地図を作成

【資料】

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