北野孝太・文学研究科博士課程前期課程2年生と佐藤暢哉・文学部教授が平原ハタネズミの援助行動に関する研究をiScience誌に発表しました
2022.03.25
論文 Article
北野孝太・文学研究科博士課程前期課程2年生と佐藤暢哉・文学部教授が,平原ハタネズミが水に浸けられるという嫌悪的な状況に陥っている同居他個体をその状況から救い出す援助行動を示すこと,また,オキシトシンの脳内機能が欠損されたハタネズミではそのような援助行動が阻害されることを示した研究をiScience誌に発表しました。一夫一婦制といった高い社会性を示す平原ハタネズミで他個体の苦痛に共感することが示唆されたこと,および,その過程に絆ホルモンとも呼ばれるオキシトシンの関与を示す研究成果であり,円滑な社会性行動の基盤と捉えられている共感の進化過程やその神経メカニズムの解明につながることが期待されます。
雑誌名:『iScience』
論文タイトル:Helping behavior in prairie voles: A model of empathy and the importance of oxytocin.
著者:Kota Kitano, Atsuhito Yamagishi, Kengo Horie, Katsuhiko Nishimori, & Nobuya Sato
著者:Kota Kitano, Atsuhito Yamagishi, Kengo Horie, Katsuhiko Nishimori, & Nobuya Sato
DOI:10.1016/j.isci.2022.103991
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