久保 真・経済学部教授による経済学者シュンペーターの英訳および解説が『History of Economics Review』誌に掲載されました
2023.05.08
論文 Article
久保 真(くぼしん)・経済学部教授がH. ハーゲマン・独ホーエンハイム大学教授とともに、経済学者シュンペーターの英訳および解説を行った論考が、『History of Economics Review』誌に掲載されました。20世紀を代表する経済学者のひとりであるシュンペーターが1931年に来日し、東京商科大学(現一橋大学)や神戸商科大学(現神戸大学)で講演したことは夙に知られていますが、その来日時に当時世界経済が陥っていた大恐慌について執筆あるいは口述された内容が日本語訳され、日本商工会議所の月報に掲載されていたことは、これまでシュンペーター研究者のあいだでも知られていませんでした。当該論考は、久保教授によるこの記事の英訳に、シュンペーター研究の世界的権威であるハーゲマン教授とともに執筆した解説文を付したものです。この記事ではシュンペーターによる大恐慌に対する同時代的診断──経済的な観点からだけでなく政治的な観点からの診断──が行なわれており、その多面的な大恐慌理解が窺えます。
雑誌名:History of Economics Review
著者:Shin Kubo and Harald Hagemann
DOI:10.1080/10370196.2022.2033669
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