関西学院大学 研究活動情報

Kwansei Gakuin University Research Activities

等尺性・短縮性・伸張性収縮により発揮される筋力連続測定新装置を導入

2024.05.02

個人研究 Individual Research

これまでの等尺性・短縮性・伸張性収縮により発揮される筋力測定は小筋群を対象にしている研究が多かった。今回の申請よって購入することができた等尺性・短縮性・伸張性収縮により発揮される筋力連続測定新装置(以下、本装置)は頭頚部、上腕部、前腕部、大腿部の大筋群を対象として測定することが可能になった。医学系研究や工学系研究者は小筋群を測定・実験の対象とすることが多いように感じる。しかし、スポーツ科学の分野が対象とするヒトのPerformanceは多くの大筋群が力の出力源となり、さらに複数の大筋群が参加しながら目的の動作を完遂している。加えて、ヒトの動作時筋力発揮は等尺性・短縮性・伸張性の複雑な組み合わせで構成され動作時の力発揮を円滑に行っている。これまでの装置はこの複雑な筋力発揮の収縮様式の組み合わせを連続的に測定することはできなかった。本装置は河鰭一彦・人間福祉学部教授のアイディアを竹井機器工業が具現化したものである。滑車と牽引装置を組み合わせ等尺性・短縮性・伸張性筋収縮を単発、連続測定を可能にした装置である。しかも、安全性には特に留意を払っている。本装置は関西学院大学が発注した完全オリジナルの測定装置である。
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