片山順一・文学部教授のグループが、ユーモア感情に関する論文を『Brain Research』に発表しました
2022.04.01
論文 Article
片山順一・文学部教授のグループが、ユーモア感情はジョーク内容の不調和ではなくその解消過程に関連することを示した論文を『Brain Research』に発表しました。英語のジョークではパンチライン(いわゆる「落ち」)がジョーク導入部分との意味的不調和とその解決を同時にもたらすのに対し、日本語のジョークであるナゾカケでは、まず不調和が生じてからその解決が生じます。このナゾカケの特性を活かし、また事象関連脳電位(ERP)という脳の素早い反応を評価できる指標を用いることによって、ユーモア感情は不調和の程度ではなく、その解消過程と関連することを示しました。
雑誌名:『Brain Research』
論文タイトル: The resolution stage, not the incongruity detection stage, is related to the subjective feeling of humor: An ERP study using Japanese nazokake puns.
著者: Sanada, S., Kumagai, A., & Katayama, J.
DOI: 10.1016/j.brainres.2022.147780
雑誌名:『Brain Research』
論文タイトル: The resolution stage, not the incongruity detection stage, is related to the subjective feeling of humor: An ERP study using Japanese nazokake puns.
著者: Sanada, S., Kumagai, A., & Katayama, J.
DOI: 10.1016/j.brainres.2022.147780
関連記事
- 2023.04.03
個人研究 Individual Research
-
片山順一・文学部教授による聴覚モダリティでの注意捕捉に関する研究
Experiment on the attentional capture in the auditory modality - 2022.06.06
学会 Academic Conference
-
第40回日本生理心理学会大会・日本感情心理学会第30回大会の合同大会が開催されました
- 2022.05.30
個人研究 Individual Research
-
片山順一・文学部教授らによる多感覚VRシミュレーションシステムを用いた研究
back