石原俊彦・経営戦略研究科教授が Kent Business School の Katsikas 博士との共同研究で大学院生の博士論文作成を指導
2023.12.14
共同研究 Collaborative Research
2023年11月2日から10日間、石原俊彦・経営戦略研究科教授は、英国 Kent Business School の Dr. Epameinondas Katsikas と、関西学院大学において統合報告の管理会計的な側面に焦点を当てた共同研究を実施しました。この共同研究には、石原研究室で現在、博士論文に取り組む4名の後期課程生・大学院研究員も参加し、中小企業・大学・公立病院・自治体の水道事業における統合報告の理論と実践が多面的に考察されました。
統合報告書は、決算書を中心とする財務報告の限界を克服して、あらゆるタイプの組織における価値創造を説明するディスクロージャ資料として、わが国でも大手民間企業や東京大学・神戸大学などが作成しています。石原教授の共同研究は、外部報告目的の報告書とこれまで位置づけられてきた統合報告書の作成プロセスに注目するもので、統合報告書を作成しようとするプロセスでは、統合思考が形成されて、組織の変容を可能にするという着想に基づいています。
今回の共同研究の成果は、4名の博士課程後期課程生・大学院研究員(全員社会人大学院生)の博士論文としてこの1~2年のうちに完成されるとともに、石原教授とKatsikas 博士は、2024年度のヨーロッパ会計学会での報告を企図した「The impact of CSR on Shareholder Value during periods of financial distress: Evidence of Firms in China during the Covid-19 era」というproceeding を同学会に提出しました。
なお、カツィカス博士の招聘は、関西学院大学から石原教授に支給された2023年度国際共同研究交通費補助(研究課題:管理会計と融合した公共部門における統合報告システムの開発-民間部門との比較-)に基づくものです。
統合報告書は、決算書を中心とする財務報告の限界を克服して、あらゆるタイプの組織における価値創造を説明するディスクロージャ資料として、わが国でも大手民間企業や東京大学・神戸大学などが作成しています。石原教授の共同研究は、外部報告目的の報告書とこれまで位置づけられてきた統合報告書の作成プロセスに注目するもので、統合報告書を作成しようとするプロセスでは、統合思考が形成されて、組織の変容を可能にするという着想に基づいています。
今回の共同研究の成果は、4名の博士課程後期課程生・大学院研究員(全員社会人大学院生)の博士論文としてこの1~2年のうちに完成されるとともに、石原教授とKatsikas 博士は、2024年度のヨーロッパ会計学会での報告を企図した「The impact of CSR on Shareholder Value during periods of financial distress: Evidence of Firms in China during the Covid-19 era」というproceeding を同学会に提出しました。
なお、カツィカス博士の招聘は、関西学院大学から石原教授に支給された2023年度国際共同研究交通費補助(研究課題:管理会計と融合した公共部門における統合報告システムの開発-民間部門との比較-)に基づくものです。
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