2024年度個人特別研究費研究成果報告(大屋正義・工学部准教授)
2025.05.17
個人研究 Individual Research
研究課題:液体水素冷却超電導発電デモ機向けフィードスルーの信頼性検証
大屋正義・工学部准教授が、個人特別研究費を用いて、超電導発電機の実用化に不可欠な部材であるフィードスルーの信頼性に関する研究開発を実施しました。本研究チームは、液体水素で超電導界磁コイルを冷却し、蒸発した水素ガスをタービンに送って発電するシステムを構築することで、液体水素の冷熱を有効利用したゼロエミッションな超高効率発電システムの実現を目指しています。国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の先導研究プログラムに採択され、世界初の液体水素冷却超電導発電機の発電検証を実施しましたが、真空槽から液体水素中への電流の通り道となるフィードスルーと呼ばれる部材の耐久性が実用化に向けたハードルになることが明らかになりました。このため、個人特別研究費を活用して、フィードスルーの真空リーク発生メカニズムを特定し、ヒートサイクル(常温と極低温間の冷却・昇温の繰り返し)に対する耐久性を検証し、そのリーク確率を明らかにしました。本研究成果をもとに将来の実機に用いるフィードスルーの構造を議論し、信頼性の高い製品の開発に取り組みます。本成果は国内外の関連学会にて発表予定です。
大屋正義・工学部准教授が、個人特別研究費を用いて、超電導発電機の実用化に不可欠な部材であるフィードスルーの信頼性に関する研究開発を実施しました。本研究チームは、液体水素で超電導界磁コイルを冷却し、蒸発した水素ガスをタービンに送って発電するシステムを構築することで、液体水素の冷熱を有効利用したゼロエミッションな超高効率発電システムの実現を目指しています。国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の先導研究プログラムに採択され、世界初の液体水素冷却超電導発電機の発電検証を実施しましたが、真空槽から液体水素中への電流の通り道となるフィードスルーと呼ばれる部材の耐久性が実用化に向けたハードルになることが明らかになりました。このため、個人特別研究費を活用して、フィードスルーの真空リーク発生メカニズムを特定し、ヒートサイクル(常温と極低温間の冷却・昇温の繰り返し)に対する耐久性を検証し、そのリーク確率を明らかにしました。本研究成果をもとに将来の実機に用いるフィードスルーの構造を議論し、信頼性の高い製品の開発に取り組みます。本成果は国内外の関連学会にて発表予定です。
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